チワワの骨・関節の病気
チワワ・犬の膝蓋骨脱臼（しつがいこつだっきゅう）
■症状
先天性のものと後天性のものがあり、先天性でも最初は何でもなくても、突然発症することもあります。
足をひきずる、痛がる、脱臼した足を浮かせて歩くなどの症状がでます。
膝蓋骨が内側にずれる場合と外側に脱臼する場合とありますが、圧倒的に内側にずれることが多いです。
■原因
先天的な膝蓋骨脱臼は膝関節あたりの筋肉や骨、靭帯の形成異常などが年齢とともに進行することで発症します。後天的な膝蓋骨脱臼は打撲や高い所からの落下などによる骨の変形が原因です。
■予防法
膝を痛めないようにすることです。たとえばフローリングや床は負担がかかりやすいのでじゅうたんやマットを敷いて痛めない環境を作ること。さらには、肥満にならないようにすることも大事です。もし、脱臼している場合は繁殖させないことにも注意しましょう。また、散歩時には急に向きを変えて走っていかないように、日ごろから横について歩くようにするようにしましょう。
■治療法
膝蓋骨脱臼がひどい場合は膝蓋骨を正常な位置に戻す手術をします。症状が軽い場合は関節を保護する方法や炎症を鎮める薬で治療をします。症状が軽いと放置する場合もあります。症状が重い場合は、内科的療法とレーザーなどの理学療法や外科手術で治療します。肥満傾向があるときは減量をしながら治療します。