チワワ 脳の病気

チワワの脳・脳神経の病気

チワワは水頭症(すいとうしょう)など脳神経の病気にかかることもあります。

脳は脊髄などとともに、生命活動を行う上で重要な臓器です。そのため、わずかな損傷でも、からだ全体に重大な影響を与えて大きな障害となることがありますので注意が必要です。

チワワ・犬の水頭症(すいとうしょう)

水頭症はチワワやマルチーズなど小型犬によくみられる病気です。
■症状

水頭症は脳が圧迫されることによっておこる病気で、脳のどの部分(神経)が圧迫されているかで症状は異なります。

四肢の麻痺(まひ)、運動障害視力障害意識障害精神状態の変化、などがあげられます。 外見上では頭が普通よりぽこっとでているように見えます。
■原因
脳の内部にある脳室に大量の脳脊髄液(のうせきずいえき:透き通った水のような液体)が過剰発生すると脳室が拡張し、脳神経が圧迫されて障害がおこります。
脳脊髄液がたまるのは、多くの場合、遺伝的要因が考えられますが、事故やケンカでできた頭部の外傷や、脳腫瘍、髄膜炎などがきっかけになることもあります。
■予防法
予防方法はありません。水頭症の症状が疑われる時は、すぐに動物病院に行きましょう。
■治療法
遺伝など先天性の場合は治療困難ですが、後天性の場合は、脳脊髄液の量を減らし、脳圧を下げるためにステロイド剤や利尿剤を使ったり、脳脊髄液を取り除く手術をする場合もあります。水頭症は、手術や術後の管理が難しいのです。投薬もあくまで症状を軽くするためであって、薬を飲まなくなるとリバウンドし、命に関わることもあります。